普段は横浜~伊豆急下田間などを走る、伊豆観光列車「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」。
2022年夏も、北海道での特別運行「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」が実施される予定です。先日、乗車体験会(横浜~伊豆高原間)に参加してきましたので、その様子を写真を中心に記事でご紹介します。
「THE ROYAL EXPRESS」に乗り込むと、クルーの笑顔に迎えられ、車内は木の優しい香りが広がります。
席にはオリジナルマスクケースと消毒液が用意されていました。
横浜駅を出発。ホームから旗をふる職員さんの姿に心躍りました。外の眺めは日常と変わらなくても、こだわりの車内の装飾とお食事、サービスにより、一気に感情は変わります。
今回は北海道クルーズのお食事メニューとは異なりますが、旬の食材を一部試食させて頂きました。
まずはお寿司。左から、うに・さくらます・毛蟹です。筆者はウニが得意ではないのですが、勇気を出して食してみたところ…なんということでしょう!さっぱりとした舌触りに、臭みがない。うにってこんなに美味しかったんだ…!と新鮮な北海道の食材に感動しました。
2017年ミシュランガイド北海道にて1つ星を獲得したお店です。今回は「じゃが芋カニ詰め揚げ」を試食しました。じゃが芋の中にたっぶりのカニが詰まっており、バターを溶かし、北海道の海と山の幸を一度に楽しめました。
デザートの桜ぜんざいもはお椀を開けるとフワッと桜の香りが広がります。
飲み物は北海道クルーズで最初に降り立つ土地、池田町のブドウを使ったブドウ酒研究所のスパークリングワイン。国内初の瓶内二次発酵法で丁寧に作られたもので、きめ細かい泡だちで深みのある辛口です。
ソフトドリンクは、奇跡のスーパーフードと呼ばれるシーベリーのソーダ。今までに飲んだことのない、甘酸っぱさのあるドリンクです。
食事を楽しんでいると、音旅演出家の大迫淳英氏によるヴァイオリンとピアノの生演奏が流れてきました。曲目は「THE ROYAL EXPRESS北海道の旅」テーマソング。クルーズ中は生演奏を楽しむことができます。
体験乗車会の後半で、東急 交通インフラ事業部プロジェクトリーダー 松田高広氏によるプラン概要の説明がありました。
「THE ROYAL EXPRESS 〜HOKKAIDO CRUISE TRAIN〜」は3期目となり、8月から9月の間で運行回数を8回に増やし、新プランも設定。
新プランはゆったりと滞在し、大地を感じるサンセットディナーやロイヤルバスも活用しながら、阿寒摩周国立公園や北見、美瑛の美しい芸術とも思える景色と楽しめるツアー内容です。
続いて、デザイナーの 水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所主宰)からTHE ROYAL EXPRESSへの熱い思いが語られました。
『北海道はあの自然を持っている。見たことない景色を。陽の光りや雨や風が吹く景色は二度と同じ景色を見ることはできない。自分が見た思い出は1回だけである。だから、違った味や人とのふれあいも含めて、何回も来たくなると思う。』
『もっとも豊かな旅を作れるのは「鉄道車両」であると思っている。2メートル700しかない狭い空間のなかで、街とどこにもない贅沢や豊かな空間が作れてしまう。陸上よりも遥かに贅沢なものを電車に持ち込みたい。』
『多くの人が満足する空間を追い求めている。心地良いと思う場所、良い場所では感情が動く。人は感情によって生きている。お客様にとって最高の環境を提供したい。なぜなら、旅は人にとって大事なものであるから。』
全て職人さんの手作りで、同じものが一つとないこだわりを感じます。
また、揺れる車内でも、食器を落とさず、しっかりとした足取りで運ぶクルーの姿が強く印象に残りました。
2022年の北海道運行「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」は8月から9月にかけて、計8回実施予定です(募集は終了しています)。
北海道運行後は、2022年10月から再び横浜~伊豆急下田間などで運行予定で、7月下旬ころに販売開始予定となっています。
リンク
THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~特設ページ