2020年6月某日。筆者のSNSの広告に現れた「そうめん新幹線」。ん?そうめん新幹線!?なにそれ美味しいの?いや、本当に美味しそう…
まんまと引っ掛かって(⁉)クリックしてみると、「いいもの探訪」というお取り寄せサイト。それにしても、可愛いらしい東海道新幹線の木箱…
しかも、そうめん発祥の地と言われている奈良『三輪そうめん』の老舗メーカー(池利)ではないですか!(筆者、以前は料理教室の講師をしておりました…)
そうめん新幹線、到着!
本気のメンバー揃ってる感じで、即注文。届いて、ズッシリと出てきた商品は…
外箱のイラストが想像以上にリアル!水彩画調の高級感があります。まるで木箱の上を走ってるよう!
早速ビニールむきむきすると…ただよう木箱の香り。これこれ!高級そうめんの雰囲気です。
チラッ。蓋を開けて、ハラリハラリと和紙をめくります。…おぉぉ~!目に飛び込んでくる鮮やかなブルーのそうめん。こんなそうめん、見たことありません!
ドクターイエローの黄・青・黄、N700Sの白・青・白、それぞれツートンのコントラストがとても美しい…(ため息)
箱から出しても、『何を表してるでしょうか?』と謎解きを出したら読者の皆さんに当てられちゃいそう。
ところで、何で出してる色なのでしょうか?箱の表示を拝見すると…青はクチナシ色素、黄色はアナトー色素。どちらも天然由来の色素です。さすが三輪そうめん老舗の池利。
ちなみに青のクチナシ色素といえば、2016年に青い肉まんで話題になった、あの色です。
さっそく茹でました。実食!
まずはオーソドックスに茹で、つけ汁で食べてみます。
おぉ!茹でたら、ますますビビッド&ツヤツヤ。発色が良くなってます。箱に入っていた姿を知らなくても「お、すっごいな!」と反応されること間違いなし。
味はそうめんの味です。つけダレで食べても、のどごしツルツルで美味しいです。
さらに、アレンジしちゃいます!
えい!N700S青白ミックスで茹でてみました。川の流れみたいでしょ?ブルーが清涼感のアクセントになっています。黄色いパプリカの星形抜きを散らすだけで七夕っぽくていいかな~と思ったのですが、パプリカが無かったので、夏野菜トッピング!
ごま油適量と顆粒のガラスープをティースプーン1杯。ささっと和えたら、薬味と素揚げの茄子、トマトをトッピング。麺の風味がしっかりしてるので、華やか~な味わいが楽しめます♪麺をオイルでコーティングしたほうが、くっつかなくて最後まで美味しいんですよ。
食べた後も楽しめる
さて、美味しく頂いたあとに残った美しい空箱。
材が桐箱なので、調湿効果が期待出来ちゃいますね。活用したいところです。紙類の保管もいいですね。秘密のメモでも入れましょうか…あ、インクボトルを入れたら、いい感じにIN!
レタリングゾルは高さがあるので、パイロットのインクもいけちゃいます。これはつけペン一式が綺麗に入っていいですね!蓋裏に、インクがついたままペン置きになるようにカスタマイズもいいかも。#文具女子
もしそうめん新幹線を買って、素敵な活用法があれば、ぜひハッシュタグ「#そうめん新幹線のその後」を付けてSNS投稿して教えてください!もしかしたら後述の担当者にも見てもらえるかも…!?
担当者に直撃してみた
鉄道好きだけじゃなく、むしろ普段鉄道に興味なくてもこれは欲しい…いやぁ、なんでこんな企画思いついちゃったのでしょう。気になったので、後日JR東海に直接お話を伺いに行きました。
担当者によると、そうめん新幹線はJR東海の「うましうるわし奈良」キャンペーンとのコラボ商品。そうめんの色は、東海道新幹線の最新車両「N700S」そして「ドクターイエロー」をイメージしたとのこと。
以前同キャンペーンで「タピオカ新幹線」なる企画が話題となりましたが、その続編だいうことです。その流れで「新幹線そうめん」ではなく「そうめん新幹線」としたそうです!
どちらも会えたらラッキーな車両
同社では、新型新幹線N700Sデビューを記念し「S」の意味である「Supreme(最高)」にちなんで各業界の『シュプリーム』と組んだキャンペーンを展開中。
制作した「池利」は、元々天然色素でカラフルな麺を作るのが得意な『シュプリームな企業』ということで、今回コラボしたそうです。
2020年7月にデビューしたばかりのN700Sはだまだ本数が少なく、ドクターイエローとともに、『会えたらラッキー』な東海道新幹線レア車両のコンビというわけです。
そうめんのN700Sは確認試験車!
担当者によれば、「これ確認試験車なんですー」とのこと。え?それってどこかに書いてます?って聞いたら、乗務員室ドアの窓!って。窓?
あぁぁ!運転席の窓に「J0」の文字が。こんなところまで気づかなかった!J0というのは、お客さんを乗せる『量産車』ではない、確認試験車両の編成番号だそうです。細かい。
ドクターイエローのほうは?と、見ると、写真では見づらいですが乗務員室ドア窓に「T4」の文字。JR東海の方々が若干ドヤ顔でこちらを見ているのですが、よく分からないので編集長(福岡 誠)に聞くと、ドクターイエローはJR東海所有(T4)とJR西日本所有(T5)の2本が存在し、編成番号で見分けるんですって。ナルホド。
背景は沿線をイメージ
外箱の新幹線の背景は、東海道新幹線の沿線をイメージしているそうです。色ちがいで車両を引き立ててますね。
逆に車両はリアルを追求。ある程度大きく、そして現物の比率に忠実に描いたので、肝心のN700Sのロゴが入る手前で切れてしまったそう。あらら;
ロゴ位置と白色の秘話
そこでロゴは蓋の、この位置に。N700Sの車体色は、白のインクが無いため木の素地そのままの色だそうです。周りを着色したり影をつけることで、ホワイトに見せているとのことですが、現物を見れば見るほど白に見えます。うーん、不思議な感じです。
小さな一文字にも新幹線魂
ということは、これもカスレじゃなくてもしや?と、質問したら、やっぱりそうでした。『JR東海×池利』の「×」は地図の線路のデザイン。細かい!
誰かに贈りたい
実際に手にして、さらに今回お話を伺って、これは自分だけでなく、人にもあげたい!と思いました。
例えば誰かと会うときに持っていったら、話が盛り上がってしまうこと間違いなし。想像しただけでわくわくしちゃいます♪
Supremeコラボの商品の中には「崎陽軒N700Sデビュー記念弁当」など、東海道新幹線沿線付近でしか買えないものが多い中、そうめん新幹線は通販でどこからでも手に入る商品。気になったらぜひ『いいもの探訪』をチェックしてみては。ドクターイエロー・N700Sそれぞれ単品と、セット品があります。実際に手にするとかなりのインパクトですよ!